2013年12月18日水曜日

雑学の知識は役に立つのか?

このブログでは、今までいろいろな雑学を紹介してきましたが、今回はちょっと趣向を変えまして皆さんが疑問に思われる雑学の有用性についてコメントしたいと思います。


一般的には「雑学の知識には実用性が無い」「役に立たないかからこそ“雑”学と呼ばれる」といった意見を多く聞きます。


確かにそうですね。
雑学の知識で「明日から試してみよう」と思えるものはほんの一握りしかありませんし、「いつかは使える知識だな」って思うものも僅かです。そもそも雑学は学問ではないので、科学や歴史学などの学問と比べられると、“雑”って扱いになるのもわかります。


しかしながら、私はブログのタイトルに『役に立たない知識は無い!』と断言している以上、この意見を野放しにしている訳にはいきません。という訳で、「雑学はどうやって役立てるか」を考えていきたいと思います。


断言しましょう。雑学は役に立つ!


では、「どうやって雑学を役立てるのか」と思われるでしょうが、それはあまり考える必要はありません。 雑学は使い方を間違わなければ「そのままで」役に立つのです。



ここからはその説明です。



そもそも雑学の話題とはどんなものでしょう。
雑学の構成要素を考えてみます。

一つ目は「親近感」です。
語られる雑学のほとんどは誰もが知らない知識を話題にしたりしませんし、常識的・日常的なものを語るケースが大半です。

二つ目は「批判」です。
常識的・日常的なものを批判して、新たな知識を示します。

三つ目は「意外性」です。
これが無くては雑学になりません。相手が知っている知識の側面や端っこを話題にしてこそ、「驚き」や「発見」があるわけです。

つまり雑学の話題に共通するのは、自分が伝えたい雑学は「相手が知っている知識」に関して「相手の知らない部分」を語という点です。



これには非常に強力な効果があります。



この効果を考えるため、以下の例を使って読者(聴者)側の心情を整理してみます。

雑学:「ガンダムの主人公の機体は必ず白が6割他の色が4割で構成されている」
これは先日Twitterでフォロワー(K君)が私にツイートしてくれた雑学です。
当然、私はこの知識を知りません。

①「へえー、それは初めて知った。ガンダムそんなに緻密につくられているんだ(感心)。」
②「K君、ガンダムに詳しいんだ!」
③「K君にガンダムの雑学教えてもらおうかな」

これが私の感想でした。わりと標準的な感想だと思います。


実は、現時点でこの感想は雑学の効果の影響を受けています。

それは次のような点です。
①私はK君はガンダムに詳しいと思っている。
②私はガンダムの知識に関して完全にK君に負けていると思っている。
③私はK君の知識を信頼してしまっている。

よく考えれば、K君はガンダムの一部の知識を雑学として語っただけです。
この時点では、K君がガンダムに詳しいとは限りませんし、K君は「雑学」としてこの知識を知っているだけで、ガンダムのことは全く知らない可能性もあるわけです。
※実際、K君は詳しいのですが、あくまでこの時点の可能性として・・



これが雑学の持つ強力な効果です。
ただ一言を語るだけで、大きな影響を与えます。


その効用をまとめてみます。
①その分野の知識を全く知らなくても、端っこの知識(雑学)を知ってるだけで、その分野全体に「精通している」・「造詣が深い」と思わせることができる。
②相手の知識量を上回っていると感じさせることにより、相手からの信頼を得ることができる。


あとは活用方法も大切です。
特定分野に関しては、「一般的には~と言われているけども・・実際は・・」というような一般論批判の雑学は、よりその分野に精通しているような印象を与えることができます。
また、多数の分野の雑学を知っていることにより、その人自身に「賢い」「教養がある」という印象を持たせることができます。


以上が、私が「雑学は役に立つ!」と主張する理由です。
雑学が相手からの信頼を得るツールであることはご理解頂けましたでしょうか?

最後に注意点を一つ挙げておきます。雑学の役割はあくまで一旦信頼をえるためのショートカットツールです。本当の信頼を得て人間関係を築くにはあなた自身の人間性を磨く必要があります。

このブログではこれからもさまざま雑学を紹介していきますが、あなた自身の教養を高めるツールとして利用して頂ければ幸いです。
最後はブログの宣伝でした(^^;)