こんにちは。雑学ライフの「のま丼」です。今日は「仏頼み」のご紹介です。
受験生の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
センター試験も終わり、各々の希望校に向けてラストスパートといったところですが、やるべきことをすべてやっても不安になってしまう方々も多いのでは・・・
この時期になると大抵の方々は「神頼み」を始めます。
当然です!
試験には運の要素は付き物ですし、不安を感じない人はいません。
そこは、普段信仰心の少ない日本人でも、神頼みで何とかなるなら何とかしたいところ・・・
では、どこにお参りしましょうか。
まず始めに思いつくのは、学問の神 菅原道真(すがわらのみちざね)を祭ってある太宰府を中心とする「天満宮」ですね。
確かに、菅原道真は「天神様」として受験生に大人気の神様です。
「天満宮」の名前の付く神社はすべて菅原道真が祭神です。
全国各地にあり、お参りしやすいのも特徴です。
ところが、よく考えてみてください。
「菅原道真」は元々人間なんです!
道真が神になった歴史的な経緯は以下の通りです。
【道真が神になった経緯】
・宇多天皇に重用され右大臣まで出世。
・左大臣藤原時平の陰謀により、大宰府に左遷される。
・道真、志半ばで死亡。
・その後、朝廷に落雷等の天変地異が多発。
・「もしかして、道真の祟りじゃね?」
・「マジで!道真、別に悪いことしてねーのに飛ばされたから、多分激オコだぞ!」
・「じゃあ、許してもらうために祭っとこ。」
・「何の神にする?」
・「落雷(ナルカミ)の技使ってってたから、キルアじゃね?」
・「キルアは殺し屋ですけど・・」
・「じゃあ、とりあえず雷神ってことで・・」
・こうして道真は「天神様」として祭られます。
・その後、災害の記憶が薄れていき、生前、道真が賢かったことから「学問の神」として信仰されるようになりました。
ということで、しょうがなく朝廷の人々が道真を神様にしてあげた訳です。
ですので、「菅原道真」は「学問の神」でもなければ、そもそもは「神」でもなっかたのです。
というわけで、天神様へのお参りは「元々は人間」「お参りの競争率も激高」であり、必至の受験生からするとご利益に一抹の不安があるのでは・・・と、私は思ってしまうのです。
そこで、先日、
「桁外れの記憶力を得る方法」
http://nomadon.blogspot.jp/2014/01/blog-post_17.html
でご紹介した「虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)」にお参りしてみるのはいかがでしょうか?
先日紹介した「方法」は半分冗談でしたが、この「仏様」自体はなかなかのものです。
【虚空蔵菩薩】
・原名はアカーシャガルバ
・この世界にあるすべての知識や宝物(智慧や福徳)を蔵する菩薩
・虚空から無尽蔵に取り出した宝物により、人々のあらゆる求めに応じることができる
・大日如来の智慧や福徳を具体的に人々にもたらす
・密教では記憶力獲得秘術の本尊とされ、秘法「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」は空海、栄西、日蓮など名だたる僧侶が修行した
「知る人ぞ知る学問の仏様」といったところでしょうか。
仏様ランク的には「菩薩」は「如来」に次ぐ2番手です(如来→菩薩→明王→天部)。
しかも、菩薩以下の仏は、「一旦、如来の境地に達したけど、民衆の祈りに応えるためにわざとランクを下げている」という奇特な方々です。
そもそも、仏様は人々を救うのが目的ですし、日本独自の神様に比べて、仏様はキリスト教やイスラム教と戦っている世界ランカーです。
ご利益は比較にならないのでは・・・
というわけで。
一般の受験生は「神頼み」で神社に行きますが、皆さんは通な受験生として「仏頼み」でお寺にお参りしてみるのはいかがでしょうか(虚空蔵菩薩は全国各地のお寺に祭られているみたいですよ)。
ただし、仏に頼んでも勉強は怠らないように!