2013年12月14日土曜日

手で食べる文化

世界の約4割は手で食事をしています。


手食文化はおもに東南アジアや中近東に見られます。


私たちのような食器を使って食べる文化圏の人からすると、「手食は非常に不衛生であり、なぜわざわざ手で食べる必要があるのか」と、疑問に思いませんか?



イスラム教やヒンズー教では、食べ物は「神から授かった神聖なもの」であると考えられています。

よって、理由の一つは「神から貰った食べ物を食器でつまみ上げるのは失礼にあたる」ということです。


もっと重要な理由は身分の違いです。


今も身分階級制度の風潮が残っている国はたくさんあります(インドのカースト制度は特に根強い)。

このような制度のもとでは、身分の高い人ほど神聖で、身分の低い人ほど穢れていると考えられています。

身分の高い人からすると「私の手は神聖だ」「身分が低い人間が触った可能性のある食器など汚くて使えない」という主張になります。


つまり、食器を使って食事をしない一番の理由は「食器を使って食事をすることは不衛生だから」ということです。


こうして、文化圏の違いにより同じ衛生面を気遣った結果、全く異なった食事方法が生まれたわけです。



身分制度は歓迎できませんが、食器文化の私たちも、おにぎりやパンや肉まんとかは手で食べるので手食も「無し」ではないかと・・・

スープ系はさすがに無理ですね。



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