どーも。のま丼です。
ご無沙汰でした。
今回は個人的な統計のお話です。あまり参考になさらぬように・・
わたくし、「博多」在住でございます。
博多でラーメンといえば、これはもう間違いなく「とんこつラーメン」です。
生粋の博多っ子は「とんこつに非ずはラーメンに非ず」といった考えをお持ちかと、以前より思っておりましたが、それはそれはもう、その通りでございました。
「ラーメン」の看板があれば豚さんのパフュームが実によく漂っております。
中華屋は別として、9割のお店は「とんこつに非ずはラーメンに非ず」を頑なに守っておいでです。
もちろん、通われるお客様も志を同じくしておられます。
ところが、・・
大変な事実に気づいてしまいました。
わたくし、博多で「好きな食べ物がラーメン」という人に出会ったことがありません。
老若男女、誰一人いません。
「老」に至っては「ラーメン」が嫌いという人に片手以上出会っています。
ただ、勘違いをしてはいけません。
「ラーメンが好きではない」という人は飽くまで少数派です。
しかし、博多で「ラーメンが食べ物の中でベストな位置づけにある人はほとんどいない」というのがわたくしの統計でございます。
ある翁はこの様におっしゃいました。
「昔はよく食べたが、ラーメンは重たく、匂いがキツイからこの年になると・・」
そこで私は、「それなら醤油ラーメンでも食べればよいのでは?」・・と、言おうとして、ふと気づきました。
この翁が育った環境から察するに、「醤油ラーメン」はラーメンにカテゴライズされておらず、もはや別の食べ物として認識されているのだと・・
わたくしは、以前、ラーメン激戦区と称される地に居を構えていたこともあり、その認識は非常に残念であったことから、中国四千年の歴史をたった50年足らずで凌駕したジャパンカルチャーの真の姿を教えて差し上げようとも思いましたが、そのコミュニティーに根差した文化を踏みにじるのも如何なものかと思い、その口を閉ざしました。
そりゃトンコツばっかりじゃ飽きますよね。
たまには醤油ラーメンといきたいところですが・・
成熟しきったラーメン文化の存在する博多の地において、その選択肢が無いが故に、ラーメンをベストな食べ物にランクインさせることができない博多の人々のジレンマのお話でした。
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